9月に読んだ本

2012年9月の読書メーター
読んだ本の数:6冊
読んだページ数:1792ページ
ナイス数:5ナイス

さよならペンギン (ハヤカワ文庫 JA オ 9-1) (ハヤカワ文庫JA)さよならペンギン (ハヤカワ文庫 JA オ 9-1) (ハヤカワ文庫JA)感想
オチは暗いなあ、当人同士がいがみ合ってるわけじゃないから余計に後味悪い。誤解を恐れずに書けば三角関係で主人公をヒロイン二人が「殺してでも奪い取る」といった感じ。多世界解釈と人間の意識を組み合わせた世界観は面白い。"世界は書き割りじゃないか?"という誰もが一度は考える妄想も、観測者になってしまうと真実味が増してしまうのか。結局、観測者同士が蹴散らし合うのは、自分と同じレベルのモノを脅威と感じるからなのか。信号のない横断歩道を渡るのは平気だけど、同じ世界に観測者が二人いるのは脅威だと。
読了日:9月29日 著者:大西 科学
浜村渚の計算ノート (講談社文庫)浜村渚の計算ノート (講談社文庫)感想
殺人事件というわりとハードな事件が起きているのに、犯人の動機やトリックの数学への少し無理やり気味なこじつけによって全体としてマイルドな雰囲気になっている。人間がこんな簡単に洗脳されてしまうんだったら、洗脳されたと偽って殺人する故意犯がたくさん出てもおかしくなさそう。個人的にはもうちょっと事件の内容と数学のレトリックが咬み合ってくれると面白いかなあ、これだとただ単に数学狂いの快楽殺人事件にしか見えない。まあ犯人は全員そういう趣旨のキャラ付けなのだろうけども。とりあえず浜村渚が可愛い。
読了日:9月26日 著者:青柳 碧人
勝ち続ける意志力 (小学館101新書)勝ち続ける意志力 (小学館101新書)感想
継続は力なり、目標を目的にしてはならない、過去の功績にあぐらをかいてはならない、常にライバルは自分自身。お姉さんが刀語の七実なみにチートでワロタ
読了日:9月25日 著者:梅原 大吾
あるいは脳の内に棲む僕の彼女あるいは脳の内に棲む僕の彼女感想
表紙とタイトルからもっとライトなものを想像してたら、いい意味で裏切られた。ハードSFとしても、ヲタカルチャーものとしても非常に完成度が高い(R田中一郎とか、オリエント工業とかetc)それ故に終盤の早足な展開は非常に残念。著者がお医者さんのせいか聞きなれない医学用語が結構でてくる。ワキじゃなくて腋窩って書くと上品に見えてくるんだから上手いよなあ。AIの戦闘シーンはブラックマジックのM66で脳内補完されました。著者の次回作を期待したい。
読了日:9月20日 著者:松本 晶
魔女館からの脱出: キャット&チョコレート ゲームノベル (NEO GAME BUNKO)魔女館からの脱出: キャット&チョコレート ゲームノベル (NEO GAME BUNKO)感想
終盤の男の子を正気に戻すシーンがどうしてもわからなくて結局ページ総当りで回答ページを探してしまった。こういうジャンルの本を読むのは小学生以来で、わりと楽しみながら読んだけども、選択肢がない場面転換でもしょっちゅうページ指定されるのが読書ペース崩されて余計な感じ。館に閉じ込められたのは魔神の封印が解けた場合の最終防壁としてモニカが予め仕掛けておいたものじゃないかと推測してみたり。
読了日:9月16日 著者:秋口 ぎぐる
理性の限界――不可能性・不確定性・不完全性 (講談社現代新書)理性の限界――不可能性・不確定性・不完全性 (講談社現代新書)
読了日:9月5日 著者:高橋 昌一郎

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